泡ののせ方と流し方 — こすらずに洗うということ
希釈でつくった泡を、どうボディにのせて、どう流すか。コーティング車ほど「こすらない」が効いてくる理由を、洗う順番とあわせて整理します。

前回は、カーシャンプーの希釈のつくり方を書きました。SKIPS EXperienceなら付属の計量カップ半分を水5リットルに入れて500倍。シャワーをストレートで当てると、泡はバケツの上まで立ち上がります。今回はその続きです。できた泡を、どうボディにのせて、どう流すか。
1. 泡をのせる前に、水で砂を流す
順番として最初にやるのは、ボディ全体に水をかけることです。砂やほこりを流してから泡をのせます。
乾いたまま泡をのせてスポンジを動かすと、表面に残っていた砂を巻き込むことになります。泡の役目は汚れを浮かせることなので、浮かせる前の粒子が残っている状態で動かすのは避けたいところです。ここは省かないほうがいい工程です。

2. のせて、滑らせる。押しつけない
水を流したら、泡をスポンジにたっぷり含ませてボディにのせます。
このとき力は要りません。スポンジを押しつけて往復させるのではなく、泡の層の上を滑らせる感覚です。泡が汚れを浮かせて包み込んでくれるので、スポンジは泡を運ぶ役割に徹してかまいません。前回書いた「強くこする必要はありません」は、この工程のことです。

3. コーティング車ほど、こすらないが効く
コーティングを施工した車では、この違いがそのまま被膜の寿命に返ってきます。
SKIPS EXperienceはコーティング車専用で、中性(100倍以上に希釈したとき)、そしてノーコンパウンドです。研磨剤が入っていないので、施工した被膜をいたわりながら洗えます。せっかくかけたコーティングを、洗うたびに削ってしまうのはもったいない話です。
4. 滑らせる方向は、上から下へ
すすぎと拭き上げの順番については以前に書きましたが、洗う工程も同じ原則です。上から下へ。
順番が逆だと、一度落とした汚れをまた追いかけることになります。ルーフから始めて、ガラス、ボンネット、ドアと降りていき、バンパーやサイドシルのようなボディの低い場所を最後に回します。タイヤとホイールは、ボディより先に洗っておきます(後に回すと、洗い終えたボディに汚れた水が跳ねやすいため)。この順番にしておくと、どこまで洗ったかを迷わずに済むという実務的な利点もあります。

5. 流すのはシャワーだけでいい
最後は流す工程です。ここは泡切れのよさがそのまま作業時間になります。
シャワーを当てるだけで泡がスッと落ちるので、すすぎ残しを探して往復する必要がありません。フォームガンも高圧洗浄機も使わず、バケツとシャワーだけで完結します。
計って、泡立てて、のせて、滑らせて、流す。書き出すと工程は多いようですが、力を入れる場面はひとつもありません。洗車が腕力の作業ではなくなると、続けやすくなります。
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